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西洋医学の限界と次の世代の医学についてー 将来の医学の展望 ー

西洋医学の限界と次の世代の医学についてー 将来の医学の展望 ー

公開日: 2019年9月29日

最終更新日: 2019年10月20日

糖尿病内科医
 
 
日本の医療機関では、西洋医学が主流です。

 

 

西洋医学の特徴は、複雑な全体を各部分に細かく分けてパーツを調べることで全体を理解しようとする要素還元主義的な方法で解析されており、病気を治療する場合には、その手法を用いて病因と推定された原因に対して、治療をおこなっています。

 

 

言い換えると、個体の生体反応を 臓器 → 組織 → 細胞 → 細胞内の化学反応、遺伝情報というようにより小さな単位に細分化し、解析します。

 

 

病気の原因を探索する場合には、どこの臓器に問題があるのか、どこの組織に問題があるのか、どこのシステムに問題があるのかと、全体を部分に細かく分けて、検索します。

 

 

そして、原因と考えられる一部分に対して、外科的手法・薬の投与により介入し、治療効果を測定し、統計学的に検証しています。

 

 

この方法だと、病気の治療法を検討する場合に、同時に複数の部位に対して作用する薬や、複数の薬を用いて多数の部位に作用させると、因果関係の立証が難しくなります。

 

 

その結果、西洋医学で承認されている薬の多くは、ある特定のシステムを活性化、あるいは、抑制することで治療効果を発現させるために、一つのパーツ(例:受容体・ホルモンなど)に作用するように設計されることになります。

 

 

ここで一つ疑問点が浮かびますが、薬の作用部位は一か所に限定される事が多いのですが、果たして、障害されている部位が複数に及ぶことはないのでしょうか。

 

 

例えば、自動車事故をおこし、タイヤがパンクしただけなら、タイヤを交換すれば、また、車は走行することが可能です。

 

 

しかし、事故により、タイヤとシャフトが損傷された場合には、その両者を修理しなければ走行することはできません。

 

 

私の個人の意見としては、西洋医学の限界とは、複数のパーツが故障している可能性の病気を、単独のパーツを修理することで治療を試みることにあると考えてます。

 

 

また、各パーツ毎の最適化が必ずしも、全体の最適化にはつながらないことに留意すべきです。

 

 

例としては、自動車レースで速い車を作る場合に、エンジンだけ性能を上げても、全体とのバランスが悪ければ、その自動車は速く走れません。

 

 

これからの医療は、西洋医学的なアプローチを用いて、個体全体の中でどこの部位・システムが障害されているのかを同定したのちに、複数の部位から障害の受けている部分を多方面からアプローチし、全体を最適化することが重要でしょう。

 

 

文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 院長 服部 泰輔

 
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