消化器内科を開業する際の注意点(ポイント)とは
消化器内科を開業する際の注意点(ポイント)とは
公開日: 2019年6月20日
最終更新日: 2020年3月20日
今回は、内視鏡を中心とした消化器内科クリニックを開業する際の注意点を記載します。
高度経済成長期のように、需要が供給を上まわっている時代は、何もしなくても、勝手にサービスは売れていきました。
しかし、生産性が向上し、供給が常に需要を上回るようになると、消費者はサービスを購入する際に、自分にとって、より良いサービスを比較・検討したのちに購入するようになります。
そのため、サービスの販売には、他社との差別化などの工夫が必要になります。
開業してから、地域の人々が多く利用する消化器内科の内視鏡クリニックにはある共通点がある事に気づきました。
これから、都心など競争の激しい地域で、内視鏡を中心とした消化器内科で開業を目指す方に参考にして頂けると幸いです。
(立地などの一般的な競争要因は記載しませんのであしからず。)
目次
1.クリニックのコンセプトについて
2.クリニックの名前は、どんな名前がよいのか?
3.院長(医師)の年齢の影響
4.リスティング広告で周知する。
5.内視鏡クリニックの立ち上がりは早い。
6.内視鏡検査は、土日も行う。
1.クリニックのコンセプトについて
消化器内科のクリニックを開業する場合のコンセプトには、次の場合があります。
以上です。
この中で、内視鏡を希望する患者さんが最も多く選択するクリニックは、当然、内視鏡専門のクリニックになります。
上記のそれぞれのコンセプトの例を、言い表すと、
以上になります。
おそらく、一般の人からみて、最も優れた内視鏡検査が受けられそうな印象を与えるのは、3のクリニックです。
また、内視鏡の専門クリニックの利点としては、専門に特化するほど、ランニングコストが低くなります。
内視鏡の専門クリニックの注意点としては、内視鏡専門クリニックは、かかりつけ医ではなく、検査センターの意味合いが強くなることです。
コンセプトを中途半端にすると、競争の激しい地域では、消化器内科として内視鏡をするクリニックを開業したのに、患者さんから選ばれない可能性が高くなります。
2 クリニックの名前は、どんな名前がよいのか?
当院の名前はさておき、クリニックの名前も重要です。
〇〇クリニック < 〇〇内科 < 〇〇内科・消化器内科クリニック <= 〇〇内視鏡クリニック
以上の順番で、選ばれる可能性が高くなります。
理由は、受診前に、そのクリニックには、どんなサービスがあり、何が専門なのかが明確になるからです。
3 院長(医師)の年齢の影響
内視鏡クリニックは、検査センターの意味合いが強くなります。
そのため、医師の年齢が大きな影響を及ぼします。
特殊な技術を要さない内視鏡検査を受ける際に、30代 40代 50代 60代 70代 の先生がいた場合に、自分ならどの年代の先生に検査をしてもらいたいかを考えてみると分かると思います。
おそらく、多くの人が、内視鏡検査をしてもらうなら、30代~50代の先生を選択するのではないでしょうか?
そのため、消化器内科で内視鏡クリニックを開業するのであれば、若い方が有利に働きます。
4 リスティング広告で周知する。
内視鏡検査が必要な人に自院の存在を周知する場合には、リスティング広告をだすのが効果的です。
東京などの大都市などで、どのような検索ワード(例:東京 内視鏡検査、東京 胃カメラ)で、どのような広告がでているのかは、開業前にチェックしましょう。
そうすると、大体、その地域で、検査数の多い内視鏡クリニックが分かるはずです。
また、どのような広告がでているのかもチェックしましょう。
5 内視鏡クリニックの立ち上がり
内視鏡クリニックは、検査センターに近い立ち位置であることから、立ち上がりは早くなります。
地域の内視鏡の需要は一定のため、自分より若い先生が開業すると、新しいクリニックで検査をされる方が多くなります。
6 内視鏡検査は土日も行う。
平日、働いている人なら、身体に負担のかかる内視鏡検査は、土日のゆっくりした時間に受けたいですね。
内視鏡検査は、土日も行いましょう。
実際に、内視鏡の件数の多いクリニックは、土日も検査している印象です。
以上の通りです。
自分が調べていて分かったことの一部を記載しました。
他にもいろいろとありますので、もし、開業を検討されている方で、詳しく知りたい方がいれば、ご連絡下さい。
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