糖尿病の運動療法 ウォーキングの歩数はどのくらい必要?
糖尿病の運動療法 ウォーキングの歩数はどのくらい必要?
公開日: 2020年5月1日
最終更新日: 2022年12月29日
運動量が多い人ほど、長生きする傾向があることが知られています。
運動と一言で言っても、ランニングなどの長時間にわたって持続して行う有酸素運動、筋力トレーニングなどのレジスタンストレーニング、関節の可動域を高め、柔軟性を向上させるストレッチなど様々な種類があります。
運動の中でも最も手軽なものは、ウォーキングですが、ウォーキングを行う場合には、1日に何歩を歩けばよいのか、運動の強度はどれくらいが良いのでしょうか?
近年、米国の4800人を対象とした大規模調査で、1日の歩数が多いほど、様々な原因による死亡のリスクが低下することが報告されました。
1日の歩数が多いほど、男女とも死亡率が低くなり、心血管疾患やがんによる死亡率が低くなります。
1日に4,000歩しか歩かない人と比較し、8,000歩を歩いている人は、死亡のリスクが51%も減少したと報告されています。
さらに、1日にさらに多い1万2,000歩を歩くと、死亡のリスクは65%減少します。
運動は、健康にとって良い効果があります。
糖尿病、高血圧、高脂血症(脂質異常症)、肥満症のある方のみならず、
現在、特に持病の抱えていない方も、関節を傷めない程度に頑張って、運動量を増やしましょう。