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あなたの糖尿病はどのタイプ? ー 糖尿病の成因分類(1型・2型・妊娠・その他)

あなたの糖尿病はどのタイプ? ー 糖尿病の成因分類(1型・2型・妊娠・その他)

公開日: 2019年9月28日

最終更新日: 2019年10月20日

糖尿病内科、それは糖尿病のエキスパート
 
 
糖尿病と言っても、糖尿病患者さんには、様々な方がみえます。
 
高齢で発症するひともいれば、若年で発症する人もいますし、太っている方もいれば、痩せている人もいます。
 
糖尿病と一言で言っても、その病状は多様です。
 
糖尿病は、血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用不足により生じる病気です。
 
つまり、インスリン分泌が低下したり、インスリンの効きが悪くなったりすることで、糖尿病を発症します。
 
参考記事 → インスリンの解説 インスリンと高血糖の関係 
 
糖尿病は、その成因により、4つのタイプに分類されています。
 
それぞれのタイプは下記の通りです。
 
 
「1型糖尿病」
 
インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞が、主に自己免疫により破壊されてしまい、インスリン分泌が障害されて発症するのが、1型糖尿病です。
 
10歳未満の小児や若年層に発症することが多いのですが、成人でも発症することがあります。
 
中高齢者の場合には、自己免疫により、β細胞が徐々に破壊され、インスリン分泌能が徐々に低下していく、SPIDDM(緩徐進行1型糖尿病)という病態と呈することがあります。
 
日本の有病率は約0.09%(人口10万人あたり約90人)です。
 
2型糖尿病と比べると、かなり少ないです。
 
1型糖尿病の方の中には、インスリン分泌が完全に枯渇してしまい生命維持のためにインスリンが必須となる場合があります。
 
 
「2型糖尿病」
 
糖尿病患者全体の9割以上を占め、成人で発症する方の多くは、2型糖尿病です。
 
糖尿病の発症には、体質などの遺伝的要因に加えて、不摂生な生活習慣(食べ過ぎ、運動不足)、ストレスなどが、発症を促進すると考えられています。
 
欧米人の糖尿病の方は、肥満の方が多いです。
 
(= 肥満インスリン抵抗性型の糖尿病です。)
 
日本人では、小太りの方や、痩せている方でも、インスリン分泌が加齢とともに低下した結果、糖尿病を発症する方が多くみえます。
 
(= インスリン分泌不全型の糖尿病です。)
 
顔が似るように病気は似ますので、両親が糖尿病の方などは、糖尿病の発症を予防するために、若い頃から生活習慣に気をつけた方が良いでしょう
 
 
「二次性糖尿病(その他の特定の機序・疾患による糖尿病)」
 
来の遺伝子異常や特殊な病気(内分泌疾患、膵臓病、肝臓病、感染)、薬剤・化学物質の影響等が原因で生じる糖尿病が、2次性糖尿病です。
 
糖尿病をきたす病気としては、バセドウ病、クッシング症候群、慢性膵炎、肝硬変などさまざまな病気があります。
 
薬剤については、血糖上昇作用をもつステロイドであるプレドニンが代表的です。
 
2型糖尿病と診断する前に、二次性糖尿病を、問診、診察、血液検査などで、除外する必要があります。
 
最初の診断を間違うと、後で大変困ります。
 
そのため、初回受診の糖尿病患者さんの場合には、診察に30分~60分程度の時間がかかります。
 
初診時には、医療費はかかりますが、きちんと調べた方が良いでしょうね。
 
 
「妊娠糖尿病」
 
妊娠中期以降は、胎盤からインスリン作用を弱くするホルモンが多量に分泌されるようになります。
 
そのため、妊娠前には糖尿病ではなかった方でも妊娠すると、高血糖をきたし、耐糖能障害を生じる場合があります。
 
これが、妊娠糖尿病です。
 
(* 妊娠前から糖尿病と診断されている場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれます。
 
また、妊娠中に明らかな糖尿病と診断された場合は、妊娠糖尿病には含めません。)
 
妊娠中の高血糖は、巨大児などの胎児の成長異常、新生児期の低血糖など様々な悪影響を及ぼします。
 
そのため、妊娠中には、血糖値を測定し、妊娠糖尿病を発見するように努めています。
 
参考記事 → 妊娠中の尿糖の意味とは?
 
以上が代表的な糖尿病のタイプです。
 
糖尿病と言っても、人それぞれ、様々なタイプがあります。
 
自分がどの糖尿病のタイプなのか、糖尿病に罹患している方は覚えておいた方が良いでしょう。
 
文責・名古屋名東区の糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔
 
 
参考文献:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告 (国際標準化対応版)
(1)(2)(3)(4)
 
 
 
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