インフルエンザと風邪(感冒)を見分ける方法
インフルエンザと風邪(感冒)を見分ける方法
公開日: 2019年11月19日
最終更新日: 2019年12月13日
今年も徐々に寒くなりつつあり、インフルエンザや風邪をひくことの多いシーズンになりました。
ところで、インフルエンザと風邪って、どうやって見分ければよいのでしょうか?
そんな疑問を解決する一助になれば幸いです。
「質問」
インフルエンザと一般の風邪(ウイルス性・胃腸かぜは除く)は、どうすれば見分けられますか?
「答え」
インフルエンザと風邪を、臨床症状から見分けるのは困難です。
インフルエンザと風邪は、どちらもウイルス(風邪のウイルス:ライノウイルス、アデノウイルスなど)によって引き起こされる呼吸器感染症です。
そのため、両者ともよく似た症状をきたします。
強いて違いをあげるのであれば、
以上になります。
風邪とインフルエンザを鑑別する場合には、インフルエンザウイルスの抗原検査を行うのが確実です。
参考:CDC(外部リンク)参照 (1)
ウイルス性の風邪は、インフルエンザよりも、症状が軽症という事が分かりました。
しかし、上気道の感染症の原因が、ウイルスではなく、溶連菌などの細菌の場合には、症状が重篤化する恐れがあります。
経験上、若年成人では、重症の感染症でも、全身状態が悪くなりづらいため、問診や身体診察で見分けられないことが多々あります。
(本人の自覚症状の訴えでは、人により我慢強さが違うため、参考になりづらいです。)
当院に、咳・喉の痛み・発熱などの上気道症状で、休日に外来受診される人に血液検査をすると、細菌と戦う白血球や炎症反応(CRP)が高い方が多く、細菌感染症が疑われる人が多くみえる印象です。
もし、全身倦怠感などの自覚症状が強い場合には、無理せずに外来受診することをお勧めします。
のどの痛みや咳などの風邪の原因は、ウイルスが9割とされていますが、風邪になった多くの人は、外来に受診せず、自然に治癒しているのでしょうね。
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