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糖尿病の自己血糖測定時の指の痛みを抑える方法|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

糖尿病の自己血糖測定時の指の痛みを抑える方法

糖尿病の自己血糖測定時の指の痛みを抑える方法|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

糖尿病の自己血糖測定時の指の痛みを抑える方法

公開日: 2019年12月21日

最終更新日: 2022年12月29日

 
糖尿病でインスリンなどの注射製剤を導入した時や妊娠糖尿病の時には、自己血糖測定を行うことがあります。
 
血糖測定をするときには、穿刺器具を用いて、皮膚を穿刺し、血液を出すのですが、痛みが伴います。
 
どうしたら、穿刺時の痛みを少なくできるのでしょうか?
 
そんな疑問にお答えします。
 
 
糖尿病の自己血糖測定で指先穿刺時の痛みを軽減する方法
 
 
自己血糖測定を行う際に、どうすると痛みが少ないのかを 35人の健常な男女を対象として、検討した研究では、次のことが報告されています。

  • 穿刺部位を指の腹側ではなく、指の側面から穿刺する。
  • なるべく短い針を使用する。

 
従来の方法では、全員が痛みを感じたものの、0.2mm ~ 0.3mm の短い針を用いて、指の外側から穿刺した場合は、痛みは、約9割の被験者で消失しました。
 
指先の腹の部分は、感覚を司る神経が集中しているため、そこを穿刺すると痛みを強く感じてしまうんでしょうね。
 
指先で血糖を測定するのが、著しく不快な人の場合には、指先以外の手のひら、前腕、太ももなどの体の様々な部位でも血糖を測定することができます。
 
これは、代替サイトテストと呼ばれ、指先よりも痛みが少ない傾向があります。
 
手のひらを穿刺した場合には、指先を穿刺した場合と遜色ない結果が得られます。
 
ただし、前腕や太ももを穿刺した場合には、血糖値が急激に変化する場合に、指先の血糖値とは若干異なる値を示す場合があります。
 
また、指先以外で測定した血糖値が異常値を示した際には、もう一度、測定をやり直したくなるかもしれません。
 
そのため、なるべく指先で測定した方が良いでしょう。
 
穿刺方法(穿刺器具、穿刺部位)については、ご自身で変更される前に、主治医の先生とご相談下さい。
 
参考文献
 
Nakayama T et al Painless self-monitoring of blood glucose at finger sites. Exp Clin Endocrinol Diabetes. 2008
 
Jeanne M. Jacoby An Analysis of Alternate Site Tests to Improve Patient Compliance with Self-Monitoring of Blood Glucose J Diabetes Sci Technol. 2010
 
Kempe KC et al. Palm glucose readings compared with fingertip readings under steady and dynamic glycemic conditions, using the OneTouch Ultra Blood Glucose Monitoring System. Diabetes Technol Ther. 2005
 
 
 
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生
 

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