高血圧の症状
高血圧の症状
公開日: 2021年9月23日
最終更新日: 2022年12月28日
血圧は、体全身に血液を循環させる際に、動脈の壁に対して加えられる圧力です。
高血圧は、この動脈の壁に対する血液の圧力が長期にわたり高すぎるために、心臓病などの健康上の問題を引き起こす可能性がある状態を指します。
高血圧は、自覚症状に乏しい病気であり、高血圧を患っている成人の3分の1は、自分が高血圧であることを知りません。
高血圧は、自覚症状に乏しいものの、長期的には、全身の血管に動脈硬化を引き起こし、脳卒中、心臓病、腎臓病などの重篤な病気を生じるため、「サイレントキラー」と呼ばれています。
高血圧は、一般的には自覚症状を認めませんが、血圧が非常に高い場合には、次のような症状を伴う場合があります。
その他、高血圧の人で認めることがある症状は、次の通りです。
血圧が高いだけでは、頭痛や鼻血をきたすことはまれです。
しかし、これらの症状を認める場合には、血圧が180㎜Hg/120㎜Hg以上を超える高血圧緊急症と呼ばれる重篤な高血圧である可能性があります。
→ 現在、血圧が非常に高くて心配な方はこちら 高血圧緊急症の解説
血圧が著しく高い場合は、安静にした後に、再度、血圧を測定します。
再度の血圧測定時も、血圧が非常に高く、これらの自覚症状が持続する場合には、速やかに医療機関に受診しましょう。
(* 血圧が非常に高くなった原因として、脳出血などの重篤な病気が潜んでいる可能性があります。)
高血圧は、一般的には、自覚症状を認めません。
ですが、高血圧を放置すると、将来的に全身の動脈硬化をひきおこし、脳卒中、心臓病、腎不全、目の疾患などの重篤な合併症を引き起こします。
高血圧の早期発見のために、年に1回の定期的な健康診断の受診や、自宅での血圧測定を行い、高血圧を認めた方は、早めに医師に相談しましょう。
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生