高血圧の症状 – 頭痛と血圧の関係とは
高血圧の症状 – 頭痛と血圧の関係とは
公開日: 2021年9月23日
最終更新日: 2022年12月28日
高血圧によって頭痛が起こると考えている方も多くみえますが、高血圧は、一般的に自覚症状に乏しい病気であり、多くの人は、高血圧を認識することができません。
ただし、血圧が 180/120 ㎜Hg以上と非常に高くなった場合(= 高血圧緊急症と呼ばれます)には、高血圧によって、頭痛が生じる場合があります。
→ 高血圧緊急症の解説
頭痛の時に血圧を測定したら、血圧が高くなっている経験のある方もみえると思います。
ひどい頭痛がある時に、血圧を測定すると、血圧が高くなるのは、なぜでしょうか?
それは、頭痛などの痛みや強いストレスを感じると、血圧が上昇するからです。
高血圧によって頭痛が引き起こされるのではなく、頭痛によって血圧が上がっていると考えられます。
頭痛の原因の多くは、片頭痛や肩こりなどで生じる筋緊張性頭痛です。
血圧上昇を伴うようなひどい頭痛を認めた時には、脳出血、クモ膜下出血、髄膜炎(脳を包み込んで保護している膜への感染)等の頭蓋内で大きな異常が生じている場合があり、注意が必要です。
(頭蓋内で大きな異常が生じると、頭痛以外にも、意識障害、話しにくさ、麻痺などの神経症状や発熱などの重篤な症状が出現します。)
軽度から中等度の高血圧は、頭痛の直接の原因にはなりません。
著しい血圧上昇を伴うひどい頭痛を認めた場合は、頭の中で大きな異常が生じている可能性があるため、医療機関に受診しましょう。
「参考」
参考
American Heart Association, What are the Symptoms of High Blood Pressure? 他
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生