マスクと高血圧の関係とは
マスクと高血圧の関係とは
公開日: 2021年9月22日
最終更新日: 2022年12月28日
新型コロナウイルスによって、人々の生活様式は大きく変化し、マスクを着用して生活することが日常化しました。
マスクの常時着用は、血圧を上昇させたり、高血圧を発症させるリスクとなるのでしょうか?
マスク着用と高血圧の関係について、これまでの論文や症例報告を検索しましたが、マスクを常時着用することで、血圧が高くなる、高血圧を発症しやすくなるなどの健康被害の報告は認められませんでした。
実体験に即してみても、マスクの常時着用が健康被害を及ぼすとは考えにくいです。
マスクを常時つける職業と言えば、医療従事者が代表的です。
多くの医療従事者は、勤務中はいつも、サージカルマスクを装着していますが、マスクによって健康被害を受けたという話は聞きません。
次に、マスクをつけて血圧測定すると、普段よりも血圧が高くなると言われる方もみえると思いますが、これはなぜでしょうか?
マスクをつける習慣がなかった人は、マスクを装着することで、違和感やストレスを覚えることがあります。
このような違和感やストレスは、心拍数を上げたり、血圧を上昇させる場合があります。
血圧が普段より高くでている場合には、安静にして、リラックスしながら、血圧を数回測定してみましょう。
マスクは、健康な成人では、低酸素症のリスクにはならず、血圧上昇の健康被害の報告はありません。
心臓や肺に重篤な病気をお持ちの方は、主治医の先生と相談しましょう。
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生