インフルエンザは内科と耳鼻科のどちらに受診すべきですか?
インフルエンザは内科と耳鼻科のどちらに受診すべきですか?
公開日: 2019年11月28日
最終更新日: 2019年12月13日
寒気日増しにつのり、インフルエンザのシーズンが近づいて来ました。
インフルエンザは、冬季に流行する発熱、咳、頭痛、関節痛、筋肉痛、時に悪心・下痢を伴うウイルス性の感染症です。
この時期に発熱や咳を認めると、家族・学校・職場から、医療機関に受診するように促されます。
ところで、インフルエンザは、内科と耳鼻科のどちらに受診すべきなのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
「質問」
インフルエンザは、内科と耳鼻科のどちらに受診すべきなのでしょうか?
「解答」
インフルエンザは、内科に受診した方が良い病気です。
理由は、インフルエンザで問題となる合併症が、全身に生じる内科疾患だからです。
インフルエンザは、ウイルス感染であり、無投薬でも、数日間で自然治癒する病気です。
しかし、インフルエンザは、全員すみやかに治るわけではなく、人によっては、重篤な合併症をきたします。
毎年、インフルエンザが流行すると死亡者がでますが、それは、インフルエンザの合併症が一因です。
インフルエンザの合併症には、肺炎が多いのですが、他にもさまざまな疾患をきたすことが報告されています。(1)
インフルエンザの合併症
上記の理由から、インフルエンザにより、入院になった場合には、耳鼻科入院ではなく、内科入院になります。
インフルエンザの合併症を生じるリスクが高い人は、特に、内科(小児科)へ受診した方が良いと考えます。(2)(3)
インフルエンザの合併症をきたすリスクが高い人
耳鼻科では、咽頭は診察しますが、胸腹部の聴診などの全身診察は不得手です。
以上から、インフルエンザかなと思ったら、内科に受診しましょう。
(インフルエンザの初期治療は、総合病院ではなく、内科クリニックに受診しましょう。
当院は、土曜・日曜にも診療しております。
土日にインフルエンザを疑った方は当院へどうぞ。)
インフルエンザについて詳しく知りたい方はこちら
→ インフルエンザとは – 症状(熱、咳、頭痛等)、流行る時期、潜伏期間、検査、治療などの解説
→ インフルエンザと風邪(感冒)を見分ける方法
インフルエンザワクチンの予防接種を2回すると効果は増すの?
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生