糖尿病とコーヒーの関係とは
糖尿病とコーヒーの関係とは
公開日: 2019年5月1日
最終更新日: 2022年12月31日
今日は、糖尿病とコーヒーの関係について解説します。
コーヒーは、日本人の食生活に欠かせない嗜好品です。
日本人の一年間のコーヒーの消費量は、1人当たり3.59kgと報告されており、EU(5.25kg)、米国(4.99kg)よりもやや少ない消費量となっています。
いつくかの研究によると、コーヒーを飲む習慣は、2型糖尿病の発症を抑制することが報告されています。
しかし、すでに糖尿病に罹患されている方では、コーヒーを飲むことによって、血糖値が上昇したり、低下したりする可能性が報告されています。
コーヒーの血糖コントロールに与える作用は、コーヒーに含まれているカフェインの影響と考えられています。
カフェインの影響は、人により異なる点に注意が必要です。
2018年の研究によると、遺伝(体質)がカフェインの代謝に影響を及ぼしていることが、コーヒーの血糖コントロールへの影響の違いを生み出している可能性があるとのことです。
糖尿病を患っている方が、コーヒーを飲む場合には、コーヒーに砂糖やミルクを入れると血糖コントロールを悪化させる可能性があるため、できるだけ、ブラックコーヒーの形で飲みましょう。
緑茶とコーヒーのどちらにも2型糖尿病の予防効果を認めます。
糖尿病の家族歴があるなど、将来的に糖尿病を発症するリスクが高い方は、水を飲むよりも、緑茶かコーヒーを飲んだ方が良いかもしれませんね。
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生