糖尿病に緑茶が良いって本当?
糖尿病に緑茶が良いって本当?
公開日: 2019年5月1日
最終更新日: 2022年12月31日
本日は、糖尿病と緑茶の関係について解説します。
緑茶は、日本人の食生活に欠かせない嗜好品です。
日本の茶の消費量は、一人あたり年間1.05kgで世界17位となっています。
(日本より茶の消費量が多い国は、アイルランド、イギリス、中東の国々です。)
緑茶には、糖尿病を予防する効果がある可能性が報告されています。
緑茶の糖尿病の予防効果を調査するために、40歳~65歳の日本人17,413人を対象とした研究が行われました。
この研究では、緑茶を週に1杯未満しか飲まない人と比較して、毎日6杯以上飲んでいる人は、2型糖尿病の発症リスクが、33%減少したと報告されています。
別の台湾の研究では、緑茶を10年間飲み続けた人は、胴囲が細く、体脂肪レベルが低かったことが報告されています。
この事は、お茶を飲むことによって肥満のリスクを低減できる可能性を示唆しています。
緑茶の摂取には、糖尿病の血糖コントロールを改善される効果があるのでしょうか?
一部の研究では、緑茶を飲むことにより、空腹時血糖値とHbA1cの低下と関連していることが報告されていますが、別の研究では効果が認められていません。
すべての研究で一貫して、緑茶の摂取が改善させているわけではないので、今後のさらなる調査が必要です。
お茶が糖尿病の発症を予防したり、改善させる背景には、お茶に含まれるポリフェノールによる抗酸化作用、カテキンの作用が推定されています。
また、お茶には、糖尿病の予防効果、以外にも、次のような健康効果がある可能性が報告されています。
寝る前にお茶を飲むと、カフェインの作用により、眠れなくなるかもしれませんが、日常生活で、緑茶を飲むことには様々なメリットがありそうですね。
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生