糖尿病と肺がん
糖尿病と肺がん
公開日: 2019年5月1日
最終更新日: 2022年12月31日
今回は、糖尿病と肺がんの関係について解説します。
糖尿病を患うと、肺炎、気管支喘息、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症などのいくつかの肺の病気のリスクが高まる事が知られています。
一部のがんは、糖尿病患者の方ができやすいと報告されていますが、肺がんは、どうなのでしょうか?
66848人の糖尿病患者を対象にした臨床研究では、肺がんのリスクは、糖尿病のある人と、糖尿病のない人を比較しても、変わらなかったと報告されています。
また、糖尿病は、肺がんの予後を悪化させるかどうかを調査した研究では、非小細胞肺がん(NSCLC)の人では、予後を悪化させるリスクがあると報告されています。
糖尿病の治療薬であるメトホルミン(商品名:メトグルコ)には、様々ながんの発生率を低下させる作用があります。
今後さらなる調査は必要ですが、メトホルミンには、他のがんと同様に、肺がんの発生リスクを下げる効果があると言われています。
まとめると、糖尿病によって、肺がん発生のリスクが増えるとは言えないものの、一部の肺がんでは、糖尿病を患っている方の方が予後が悪くなりやすくなります。
糖尿病は、三大合併症である眼・腎臓・神経、及び、全身の血管以外にも、さまざまな病気に悪影響を及ぼします。
名古屋市で糖尿病を治療するなら、糖尿病・生活習慣病の専門クリニック アスクレピオス診療院にお任せ下さい。
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文責・名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生