オンライン診療のお知らせ - オンライン診療を行わない理由と対応策について
オンライン診療のお知らせ - オンライン診療を行わない理由と対応策について
公開日: 2020年4月13日
最終更新日: 2021年9月22日
当院は、オンライン診療では医療の質を保てないことから、オンライン診療は致しません。
代わりに、外来受診者の方への新型コロナウイルスの感染リスクを低減するために、発熱・咳等のある方の受診制限を設けさせていただいております。
(定期通院されている方につきましては、感染症の時には、別途、診療時間外に診察時間を設けさせていただいたおり、一度、ご連絡いただけると幸いです。)
当院への公共交通機関等でウイルス感染のリスクのある方法で通院される方で、ウイルス感染のリスクを懸念される方には、電話による再診と処方せん送付にて対応しております。
オンライン診療の代わりに、当院では、病気に関する問い合わせ窓口を設けております。
受診前に、糖尿病、高血圧、高脂血症等について相談されたいことがある方は、当院のLINE公式アカウントのトーク機能、もしくは、問い合わせ窓口にてご相談頂けると幸いです。
→ アスクレピオス診療院 LINE公式アカウント(外部リンク)
→ 問い合わせ窓口のページ
誠に申し訳ありませんが、ご協力をお願いさせて頂けると幸いです。
[当院がオンライン診療をしない理由とは]
病気の診断のための検査は、一般的に次の順でおこなっています。
これは何をしているのかを説明すると、初めに、問診でどんな病気なのかをあたりをつけます。
その後に、痛い検査は後回しにしつつ、身体診察などを行い、診断の精度を上げていき、得られた情報を統合して、どんな病気が最も考えられるのかの診断を確定するという流れです。
→ 内科医の診察から治療までの流れ と 診察時の内科医が頭の中で考えていること
オンライン診療の問題点は、病気の診断の流れの中の問診しか行えず、診断が非常にいい加減になる点です。
例をだすと、ある人が、喉が痛く、発熱があると訴えがあっても、オンライン診療では、熱も測定できませんし、喉の奥をみる事もできませんし、胸部を聴診することができません。
そのため、診断の精度は非常に低くなります。
上記の例だと、ウイルス性咽頭炎(いわゆる、風邪)なのか、細菌性の扁桃炎なのかの診断を間違えてしまう場合もあるでしょう。
また、その人が抱えている病気が、常に一つとは限りません。
上記の例だと、感染症の背景に、未発見のひどい糖尿病がある場合もありえます。
以上が、当院でオンライン診療を採用しない理由です。
オンライン診療だけで済むような内科の病気は、不安・心配なために話を聞いて欲しい、または、軽症であることがほとんどと思われます。
これらの方は、最初から医療機関に受診する必要はなく、電話相談だけで良いのではないでしょうか?
(ちなみに、オンライン診療を全否定するわけではありません。
オンライン診療は、医師同士によるセカンドオピニオン、皮膚科・精神科など一部の診療科、医師のいないへき地医療等では、有益だと思います。)
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生