高血圧緊急症:血圧180/120㎜Hg以上の時に注意すべき病気
高血圧緊急症:血圧180/120㎜Hg以上の時に注意すべき病気
公開日: 2021年9月28日
最終更新日: 2022年12月28日
「質問」
血圧が急上昇し、180/120㎜Hg以上と非常に高いのですが、放置しても大丈夫でしょうか?
「回答」
血圧が180/120mmHg以上と著しく高い場合は、安静にして、約5分待ってから、再度、正しい方法で血圧測定をして下さい。
(*血圧の再測定の前に、血圧の測定が正しく行えているかを確認して下さい。
血圧測定の結果が実際の血圧よりも高くなる場合があります。(例:血圧測定のカフが小さすぎる、手首式の血圧計で上手く手首の動脈を圧迫できていない場合など))
→ 正しい血圧測定の方法の記事
再測定しても、血圧が著しく上昇している場合(多くは180/120mmHg以上)には、高血圧緊急症と呼ばれる重篤な病気の可能性があります。
高血圧緊急症とは、単に血圧が異常に高いだけではなく、血圧の著しい上昇(多くは 180/120mmHg 以上)によって、脳、心臓、腎臓などの全身の臓器が壊れてしまう重篤な病気です。
すぐに治療しないと、生命に関わることもあります。
高血圧緊急症の原因としては、次のものが挙げられます。
また、生命を脅かす危険のある高血圧緊急症の兆候と症状には、次のものがあります。
著しい高血圧とともに、上記の症状を認めた場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。
高血圧緊急症の血圧管理のために、入院が必要となることもあります。
これといった症状がなく、血圧がただ高いだけの人は、入院を必要とすることは滅多にありません。
ですが、血圧が高い状態をそのまま放置すると、脳卒中、心疾患、腎不全などの重篤な病気のリスクとなるため、医療機関に受診し、医師に相談しましょう。
以上です。
アスクレピオス診療院では、糖尿病や高血圧の生活習慣病の専門家が治療に当たっています。
高血圧のことでお困りなら、当院にご相談ください。
参考
ADA. Hypertensive Crisis: When You Should Call 911 for High Blood Pressure 他
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生