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高血圧とタバコ|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

高血圧とタバコ

高血圧とタバコ|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

高血圧とタバコ

公開日: 2021年10月14日

最終更新日: 2022年12月28日

タバコの煙には、約7000種類の化学物質が含まれており、健康に対してさまざまな悪影響を及ぼします。

喫煙による健康への悪影響としては、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などの脳や血管の病気のリスクを高めたり、喉や肺などのがんができやすくなったり、肺気腫、喘息、気管支炎などの肺の病気にかかりやすくなることが知られています。

これらの悪影響は、喫煙者本人だけでなく、喫煙者が吐いたタバコの煙を吸ったり、タバコの端からの副流煙を吸ってします喫煙者の周囲にいる大人や子供、乳幼児にも及びます。

血圧と喫煙の関係については、喫煙した後に、血圧は一時的に上昇することが知られていますが、長期的に喫煙を続けることにより、血圧が高くなるかどうかは、一定した見解が得られていません。

喫煙の習慣は、喫煙者本人、及び、周囲の人の健康にさまざまな悪影響を及ぼします。

高血圧の有無に関わらず、できる限り、禁煙しましょう。

タバコの煙には、どのような有害物質が含まれていますか?

タバコの煙には、約7000種類の化学物質が含まれており、そのうち、70種類以上の化学物質ががんを引き起こすことが知られています。

タバコの煙の中の代表的な有害物質には、ニコチン、タール、一酸化炭素があります。

ニコチンは、タバコ依存症の原因になります。また、交感神経に作用し、血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進させるなどの作用を持ちます。

タールは、タバコのヤニの成分です。発がんを促進する物質が数十種類以上含まれています。

一酸化炭素は、赤血球の酸素を運ぶヘモグロビンと結合し、酸素を運ぶ機能を阻害したり、動脈硬化を促進させます。

これらの有害物質が全身の血管や臓器に悪影響を及ぼします。

喫煙すると血圧は上がりますか?

タバコの煙には、交感神経を活性化し、血圧を上昇させる化学物質が含まれていることが知られています。

そのため、喫煙すると、一時的に血圧が上昇します。

長期的には、喫煙には動脈硬化を促進する働きがあるため、血圧が上がると考えられますが、長期間、タバコを吸い続けることによって、血圧が高くなるかどうかは、研究によって結果が一定していません。

長期間、喫煙すると血管はどうなりますか?

タバコの煙にはさまざまな有害物質が含まれています。

長期にわたる喫煙は、全身の血管の動脈硬化(アテローム動脈硬化)が促進されます。

喫煙は脳や心臓の血管の病気に悪影響を及ぼしますか?

喫煙には、動脈硬化を促進したり、血栓(血の塊)の形成を促進したり、血管に炎症を起こすなど、血管にさまざまな悪影響を及ぼします。

そのため、喫煙は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管病のリスクを高めることが知られています。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などのある人は、もともと、脳や心臓の血管の病気を生じるリスクが高いため、禁煙しましょう。

喫煙のその他の影響について教えてください。

喫煙は、脳や心臓の血管の病気にかかりやすくなるだけではなく、各種のがん、呼吸器の病気、消化器の病気、歯周病などの病気にかかりやすくなります。

がんの中でも、タバコを吸ったときに煙の通り道となる近辺の場所のがん(口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん)は、タバコを吸わない人と比べて、リスクが2倍以上に増えます。

呼吸器の病気としては、タバコの煙が直接、肺を刺激することによって、慢性気管支炎・気管支喘息・肺気腫の慢性閉塞性肺疾患(COPD)などになりやすくなります。

消化器の病気としては、喫煙は胃酸の分泌を増やしたり、胃粘膜などの血流が減少させるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にかかりやすくなります。

受動喫煙するとどうなりますか?

喫煙者がタバコを吸うときには、本人が吸ったタバコの煙以外にも、火のついたタバコの端から副流煙と呼ばれる煙がでます。

受動喫煙は、これらのタバコの煙を、喫煙者本人以外の人が吸うことです。

直接タバコを吸わなくても、間接的にタバコの煙を吸うだけで、血圧が上昇したり、脳や心臓の血管の病気が増えたり、肺がんなど癌が多くなることが知られています。

妊婦が受動喫煙にさらされると、早産や低出生体重児などの周産期合併症を生じやすくなります。

乳幼児の場合は、乳幼児突然死症候群(SIDS)などのリスクが高くなります。

子供にとっても、受動喫煙は有害なことが知られており、子供が受動喫煙にさらされると、喘息、気管支炎、肺炎などの呼吸器の病気や中耳炎などの耳の感染症を生じるリスクが高くなります。

禁煙はいつからした方が良いですか?

喫煙は、喫煙者本人と周囲の人の健康に害を及ぼします。

なるべく早く、タバコを吸う本数を減らしたり、禁煙しましょう。

タバコを減らすと、体内のニコチン量が少なくなり、イライラする、頭痛がする、不安になる、集中力が落ちるなどの症状があらわれます。

これらは、ニコチン離脱症状と呼ばれます。

ニコチンの離脱症状は、やめた時に最も強く現れ、個人差はありますが、14日以内には収まってきます。

喫煙と高血圧の解説は、以上です。

アスクレピオス診療院では、糖尿病や高血圧の生活習慣病の専門家が治療に当たっています。

高血圧のことでお困りなら、当院にご相談ください。

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