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HbA1cの基準値とは ー 基準範囲内でも糖尿病の精査が必要な場合がある理由

HbA1cの基準値とは ー 基準範囲内でも糖尿病の精査が必要な場合がある理由

公開日: 2019年12月19日

最終更新日: 2019年12月19日

 
HbA1cは、糖尿病の診断や血糖管理に用いられる指標であり、過去2カ月~3カ月の平均血糖値を反映します。
 
健康診断や外来の血液検査の結果には、HbA1cの基準値が書いてありますが、これはどういう意味なのでしょうか?
 
結論から言うと、HbA1cの基準値(4.6% ~ 6.2%)は、健常者100人のHbA1cを測定した際に、健常者の95人が含まれる値です。
 
基準値内だからと言って、糖尿病ではないと言えませんし、糖尿病であるとも言えません。
 
HbA1cは高くなるほど、平均血糖値が高くなる傾向があるため、糖尿病の可能性が高くなります。
 
また、糖尿病と診断されているなら、治療の必要性が高くなります。
 
HbA1cが低い場合には、低血糖を繰り返す病気や、赤血球の寿命が短くなる病気(出血など)が潜んでいることがあります。
 
検査結果は、基準値外が、1つあっただけでは異常と判断せず、他の検査も含めて、病気の有無や治療の是非を判断するものです。
 
検査結果が気になったら、一度、医療機関に受診しましょう。
 
 
HbA1cの基準値
 
 

 
 
 
 

検査結果の基準値とは

 
健康診断や人間ドックを受けて、血液検査の結果をもらうと、検査数値の隣に、基準値が書いてあります。
 
基準値(基準範囲)は、いわゆる健常者の95%が含まれる値(範囲)です。
 
つまり、健常者が100人いた場合には、この中の5人は、この値から外れます。
 
そのため、基準値から外れると、病気がある可能性が高くなりますが、基準値から外れているからと言って、必ずしも病気というわけではありません。
 
→ 検査結果の基準範囲の説明の含まれる記事
 
 
 
 

HbA1cの基準値

 
基準値は、健常者の95%の人が含まれる値です。
 
次に、HbA1cの基準値(基準範囲)を見てみましょう。
 
代表的な検査会社のHbA1cの基準値を参照すると、次の値になっています。
 
表記は、検査会社(検査方法)・・・基準値の順です。

  • SRL株式会社(ラテックス凝集法) ・・・ 4.6% ~ 6.2%
  • LSIメディエンス(ステップワイズHPLC法) ・・・ 4.6% ~ 6.2%
  • 株式会社BML(ラテックス凝集法)  ・・・  4.6% ~ 6.2%

 
→ SRL株式会社(外部リンク)
 
→ LSIメディエンス(外部リンク)
 
→ 株式会社BML(外部リンク) 
 
→ HbA1cの測定方法の種類 の解説記事
 
HbA1cの基準範囲は、4.6% ~ 6.2% といったところですね。
 
健常者を100人集めると、100人中 95人のHbA1cは、4.6%~6.2%に入るという意味になります。
 
 
 
 

HbA1cの基準値内でも糖尿病の人はいる。

 
HbA1cの基準値内でも、糖尿病の人はいます。
 
HbA1cは、平均血糖値を反映するマーカーですが、赤血球のヘモグロビンと糖分(グルコース)が結合したものであり、赤血球の寿命などのさまざまな影響を受けます。
 
そのため、HbA1c 5.6%と正常の人でも、糖尿病の人は少数ながらみえます。
 
詳細は、下記の記事を参照して下さい。
 
→ HbA1c 5.6%でも、糖尿病の可能性があります の記事 
 
 
 
 
以上が、HbA1cの基準値の解説になります。
 
基準値そのものは、健常者の95%が含まれる値であり、HbA1cの基準値は、4.6% ~ 6.2%になります。
 
基準値から大きく外れるほど、何らかの異常や病気がある可能性は高くなりますが、
 
基準値外であっても、実際に病気や異常があるかどうかは、他の検査成績をふまえて、総合的に判断する必要があります。
 
検査結果が気になる場合には、一度、医療機関に受診しましょう
 
 
 
 
参考文献:渡辺 清明 人間ドック健診の追跡調査・分析に基づく標準的検査基準値及び有用性に関する調査研究小委員会 日本人間ドック学会の健診基本項目の基準範囲 人間ドック (Ningen Dock) 2016年31巻4号 p.603-608
 
 
→ 「糖尿病内科 in 名古屋」の記事一覧
 
 
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生
 

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