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高血圧の原因とは|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

高血圧の原因とは

高血圧の原因とは|名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院|名東区の糖尿病専門医

高血圧の原因とは

公開日: 2021年10月2日

最終更新日: 2022年12月28日

 
高血圧の人の約9割は、本態性高血圧症と呼ばれる原因が不明の高血圧です。
 
ほとんどの場合、高血圧の原因は正確には明らかではありません。
 
しかし、高血圧を発症するリスクになりうるものや、高血圧の原因となる病気や薬があることが知られています。
 
 
高血圧の原因
 
 

高血圧のリスクになりうるもの

  • 加齢
  • 親族に高血圧の人がいる
  • 太りすぎや肥満
  • 塩分(ナトリウム)を取りすぎている
  • 食事中のカリウムが少なすぎる
  • 運動不足
  • 喫煙
  • アルコールの飲みすぎ
  • 不眠症や睡眠不足
  • 慢性的なストレス

 
これらのリスクの中には、避けることが難しいものもありますが、悪い生活習慣を改めることで、高血圧になる可能性を減らすことができます。
 
すでに血圧が高い方では、血圧を下げることができる場合があります。
 
 

加齢

 
加齢は高血圧のリスクファクターです。
 
加齢ともに高血圧のリスクは高まりますが、若い年代では、高血圧の人は、女性よりも男性でより多く認められます。
 
女性では、35歳頃までは血圧が高くなくても、更年期を境として、血圧が急に上昇することが散見されます。
 
 

親族に高血圧の人がいる

 
高血圧は遺伝するため、血縁者に血圧が高い方がいる人は、将来、高血圧を発症するリスクが高くなります。
 
→ 高血圧と遺伝の解説
 
 

太りすぎや肥満

 
体重が増加すると、血圧が上昇する正確な理由は分かっていません。
 
一説としては、交感神経が活性化されたり、腎臓での塩分の再吸収が増えることで、血液量が増えたり、レニン-アンジオテンシン系と呼ばれる血圧上昇に関連したホルモン系が活性化されたりするためと考えられています。
 
→ 高血圧と肥満の解説
 
 

塩分(ナトリウム)の取りすぎ

 
食事に含まれる塩分(ナトリウム)が多すぎると、体に水分がたまりやすくなり、血圧が上昇する可能性があります。
 
現在の日本人は、塩分を1日約10g摂取しています。
 
(平成28年度国民健康栄養調査 男性 10.8g/日 女性 9.2g/日)
 
日本人の食事摂取基準(2015年版)では、食塩摂取量は、男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満を目標としています。
 
(高血圧のある人では、食塩摂取量は6.0g/日未満が目標です。)
 
→ 高血圧と塩分の解説
 
 

カリウムの摂取量が少なすぎる

 
カリウムは、細胞内外のナトリウムの量のバランスをとるのに役立ちます。
 
ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、カリウムが不足すると、ナトリウムが蓄積する可能性があります。
 
カリウムは動物性食品や植物性食品に豊富に含まれており、激しい下痢で体外に失われたり、偏食がなければ、通常の食事では欠乏することは、ほとんどありません。
 
→ 高血圧とカリウムの解説
 
 

運動不足

 
身体活動量が多い人ほど、高血圧を発症するリスクが低くなります。
 
また、血圧の高い人が運動すると、血圧の下げる効果があることが報告されています。
 
→ 高血圧の運動療法の解説
 
 

喫煙

 
喫煙は一時的に血圧を上昇させるだけでなく、タバコに含まれる有害物質により、動脈の壁を損傷させる可能性があります。
 
喫煙は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます。
 
受動喫煙(非喫煙者がタバコの煙を吸うこと)でも血圧上昇などが生じ、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなります。
 
→ 高血圧とタバコの解説
 
 

アルコールの飲みすぎ

 
少量のアルコールは血管を広げて血圧を下げますが、過度の飲酒は血圧をあげてしまいます。
 
1日のエタノール摂取の適量として、男性は20〜30ml以下、女性はその約半分の10〜20ml以下が推奨されています。
 
女性は男性よりアルコールに対しての耐性が低く、男性の半分の量が目安です。
 

アルコールの一日の摂取量の目安(男性の限度)

  • 日本酒 1合まで
  • ビール 中瓶1本まで
  • 焼酎 半合まで
  • ウイスキー・ブランデー ダブル1杯まで
  • ワイン 2杯まで

 
→ 高血圧とアルコールの解説
 
 

不眠症や睡眠不足

 
米国の大規模調査では睡眠時間が7時間の人が最も死亡率が低く長寿であったことが報告されています。
 
睡眠時間が6時間未満になると、健康に悪影響を与える可能性があり、睡眠不足が続くと、高血圧につながる可能性があります。
 
 

慢性的なストレス

 
急性のストレスは一過性の血圧上昇を促しますが、おそらく高血圧の原因にはなりません。
 
慢性的なストレス、特にストレスに対して適応できない場合には、高血圧を引き起こす可能性が高いと考えられています。
 
瞑想や音楽療法などを行い、ストレスを緩和すると、血圧が低下するなど、高血圧の発症予防に効果的です。
 
→ 高血圧とストレスの解説
 
 
 

高血圧の原因となる病気や薬

 
さまざまな病気や薬が高血圧を引き起こすことが知られています。
 
 

高血圧のリスクとなる病気

 
高血圧発症のリスクとなったり、血圧を上昇させる可能性のある病気は、次の通りです。

  • 腎臓の病気(腎不全、糸球体腎炎など)
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 腎臓に栄養している動脈の狭窄
  • 甲状腺のホルモン異常(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、バセドウ病)
  • 副腎のホルモン異常(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫)
  • その他のホルモン異常(末端肥大症)
  • 免疫異常(強皮症、全身性エリテマトーデス)

 
→ 高血圧症のタイプ 本態性高血圧と二次性高血圧とは
 
 

血圧を上昇させる可能性のある薬

 
血圧上昇させる可能性のある薬は、次の通りです。

  • 経口避妊薬
  • ステロイド
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • 抗うつ薬
  • 風邪薬
  • 甘草
  • コカインや覚せい剤

 
薬が高血圧の原因となっている場合には、薬の服用を中止すると、血圧が正常に戻る場合があります。

 
 
 
以上です。
 
アスクレピオス診療院では、生活習慣病の専門家が高血圧の治療に当たっています。
 
高血圧でお困りなら、当院にご相談ください。
 
 
 
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文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 先生
 

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